
来年の4月にオープンする「三菱一号館美術館」に行ってきました!
ここ最近、丸の内の一帯を再開発しなおすと共にジョサイア・コンドル(鹿鳴館やニコライ堂など)
が建築した旧三菱一号館を当時の建築方法など全てを復元して新しく建て直しました。
オープン前の少しの期間は三菱一号館と丸の内の歴史資料館のようになっています。
同時に今回の三菱一号館がつくられていく過程を梅佳代、ホンマタカシ、神谷俊美の3人の
写真家がそれぞれの視点で撮影した写真が展示されていました。
(それとなぜか21世紀のライフスタイルを提案する展示としてPaul Smithの展示空間が一室ありました。)
丸の内と一号館の歴史では、建物の復元の様子だったり、丸の内の変遷だったりがわかりやすく
展示されていました。3人の写真家たちの展示もボリュームとしては物足りなさを感じましたが、
新しく建築された建物だからこそ、完成していく途中の過程を記録できるということもあり、
その過程を記録としても作品としてもしてしまおうという企画はおもしろいのではないかと
思いました!中の展示室はもともと美術館のための空間ではなかったため、1階から3階まであり、
個別に部屋がいくつもわかれていて、庭園美術館と似たような感じでした。

ちなみに三菱一号館美術館のロゴデザインは服部一成さん。
明治に建てられたジョサイア・コンドルの建築物を復元した事からもわかるように
この美術館の方針として19世紀の近代美術を中心とした展覧会の企画を行っていくそうです。
新しい美術館だけではなく新しい建物にはついついわくわくしてしまいます!
設計は古くてもやっぱり新しくて緊張感のあるにおいがしました。
古きよき建物を維持することなく壊して新しい建物を建てかえてしまう
日本ですが、なくしてしまってからその大切さに気付いて建て直すも
壊してしまった時間の風合いは取り返せないものです。
まだまだ人にふれていない美術館の新しい空気を吸えるのは今のうちかも。
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