2009年7月7日火曜日

ルネ・ラリック-華やぎのジュエリーから煌きのガラスへ-

















国立新美術館で開催中のルネ・ラリック展に行ってきました!

ルネ・ラリックは19世紀末から20世紀半ばにかけて、
アール・ヌーヴォーではジュエリー制作者、
アール・デコではガラス工芸師として2つの頂点を極めた人物です。

1つ1つ手作りの時代から量産的な近代産業への時代の変化、
それに伴った女性のファッションの変化などに柔軟に対応し、
ミュシャのポスターなどでも有名の女優のサラ・ベルナールなど
多くの著名人に愛されました。
(今回の展示物も日本人のコレクターが多い。)


展示は約400点の作品を年代を追って体系的に展示されています。
まさに一目でわかるラリック歴史年表といった感じです。

セクションによって展示や照明のイメージも違う印象を受けました。
例えば上の画像のケシの花のブローチでは、四面ガラスケースに
スポットライトが4面から当てられていて劇的で繊細な印象が効果的でした。
テグスなどで固定していないので宙に浮いたように見えるところもステキでした。















またガラスのセクションではこのようなライティングにより、
ガラスに照明が反射することなく、透過してガラスの持つ
独特の美しさが引き立っていると思いました。

よくあるガラスの美術館のように広い空間を使って
スポットで浮き上がるようなライティングではないけれど、
作品点数が多い割にすごくキレイでメリハリのある展示だった印象です。

作品は植物や動物など、細かいところや自然の曲線などの
ひとつのものに向き合ってじっくり理解し取り入れて
いる感じが伝わってきて、圧巻でした。

ついどこからどう見てもきれーいでつけてみたくなるような
ものばかり!でもつい全体的に展示方法に目がいってしまいました。




それと気になった手法はシール・ペルデュ

蝋でつくった原型を耐火石膏で覆い、全体を加熱して蝋を溶かし、脱蝋した後の空洞に
ガラスを注入して形を作り上げる方法です。古代からブロンズや貴金属製品に活用されてきた
鋳造法をガラスに応用した、ラリックならではの高度な技法・・・らしく
取り出す際に石膏を壊してしまうために世界で1個たりとも同じものは作れないそう!
細かく入り組んだ模様も再現することが可能なのが利点みたい。
でも他の作品より少し荒い印象を持ったのですが、蝋の独特の照りみたいなのが
ガラスになった際に影響されていておもしろいテクスチャーでした。

TOKYOっていうガラス食器一式があって、大仏の頭の部分みたいな装飾がついていました。
インスピレーションが鎌倉の大仏だったりして、とか
日本人のコレクターの中に田中真紀子って名前があって本物かなーっていうのが
ちょっぴり気になりました〜◎

4 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

ルネ・ラリック展よかった◎
本当に息が止まるんじゃないかと
思うくらいに見惚れてしまった~
うっとり◎

また行きたい!


田中真紀子さんは違う人だって。
確認しました!笑

マニ さんのコメント...

ね〜〜うっとり◎
息したらいけないかと思っちゃったもんね!

またいきたーい!

あ!違う人だったんだ。笑

てか野村仁の科学の講演会もめっちゃ行きたい!!

山崎ひかり HIKARI YAMAZAKI さんのコメント...

明日行くよっ★
これ読んでさらに楽しみになっちゃったぁ〜〜〜(´∀`)

Unknown さんのコメント...

山崎ひかちゃん>

コメントありがとう◎
日曜日は込んでたかしら?

本当にまたみに行きたいのよー!!
うっとりした!?笑