2009年4月17日金曜日

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タイトルに意味はありません。
たぶんパソコンが何か言ったことばです。




私が大好きな美術館のひとつ。


「東京都現代美術館」



美術館の特徴といえば何よりコレクションにありますが、
ここのコレクションは約4000点の現代美術!!

たくさんコレクションがあるので時期によって企画展が
行われていてその企画コンセプトと選んだ作品もすごく
わかりやすい◎

今回の「MOTで見る夢/MOT, Field of Dreams」なんかは
若い人も楽しめる彩り豊かなラインアップって感じがしました。



企画展は池田亮司の+/−[the infinite between 0 and 1]































池田亮司は日本の電子音楽分野の第一人者として世界中から注目されてる方で
人が知覚できるあらゆるものをデータ化して、それらを再構成することで
全く別のかたちに変えていきます。作品には常に数字やグラフが出てきます。






感想は、まず作品が映像インスタレーションなので、普段の展示の雰囲気と全く違っていました。

普段はひとつの大きな空間に作品がいくつか展示してあるという感じなのですが、
これはもうその空間すべてが作品というか異世界に来た気分になりました。


1階と地下でスペースが分かれていて、1階は黒、地下は白の世界。


黒の世界では自分がどこかの秘密組織のアジトにいるような、
今宇宙船に乗っているような今まで体感した事のない圧倒感。
今までこれだけ大規模な映像インスタレーション自体が初めてだったと
いう事もあってかなり衝撃でした!!


地下はかわって白の世界。美術館は大抵、壁や床など灰色だったりしますが
空間すべてが白い世界に変わっています。

そして入る時に靴を脱ぐので、これから行くかたは靴下に気を付けてください。笑


白い空間で目立つのは黒い作品と巨大なスピーカーと監視の人々のみ。

監視の人もマネキンのようで服装もかっこいい服じゃないといけないような、
私の靴を入れたビニール袋のかしゃかしゃする音さえ邪魔になるような、
緊張感のある空間。

巨大なスピーカーは5つあって空間の中でお互い共鳴しあって
耳鳴りのように白い空間に静かにだけど轟々と響いていました。



この展示は他と違う点は他にもあります。


作品のキャプションがないということです。


大抵は作品の隣りに、作品名、制作年、材質などが記されていますが
この企画展の場合、入場する際に小さなサイズの紙が配られて
そこにキャプション代わりとなる情報が表記してあります。


最初はなんでかなーと思ったのですが、
一歩踏み入れるとキャプションがない理由がなんとなくわかりました。


無機質の大きな空間には作品以外のものを置いたらすべてが崩れて
しまうような緊張感があります。それが小さなキャプションであろうとも
作品の雰囲気を壊しかねないと思いました。

それと池田亮司の作品はあらゆるものを最小単元にデータ化しているわけで
数字やアルファベットなどの文字情報はひとつひとつを見ても大きな意味を
持たないもの。キャプションは私達が見てすぐに意図するものが伝わって
くるもの。
そのような強いメッセージ性のあるものはあってはいけないからなのかなー
と感じました。



全体的な感想として2001年宇宙の旅のような
男性が好きそうな感じでした。
特に建築系の人とか。(勝手な偏見ですが。笑




少し残念なのは作品数が少ない事でした。
あとチラシに書いてある作品が全部見れるわけではありません!



それと初めてといえば・・・
初めて美術館の床で思いっきり寝ている人を見ました。

そりゃあ暗くて壁一面映像が流れていたとしても、
自分の世界に入っていっちゃうような作品だからといっても、
春の夕方の眠くなる時間だからといっても、
びっくりです。


あのまま閉館時間まで寝続けていたら

「お客さん、閉館時間ですよー」

って起こされるのでしょうか。笑

1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

私もあんなに大胆に寝てる男性にはびっくりだったね!笑

壁一面の映像には
目はチカチカして吸い込まれそうになったよ~◎
作品少ないけど楽しかった!